若さの勢いと時代背景
勢いがあって、怖いものを知らなかった頃
何でもできそうで 何でもやりたかったあの頃
着たい服を着て ほしいものを買って かっこいいものを身に着けて
そんな時代あったでしょ?
私もそうだったな~

時代はバブル全盛(当時の私にはそんな実感はなかったけど…)
私の20代前半は初めて社会に出て憧れていたカッコイイお姉さんたちに紛れて虚勢の塊だった…
でもそれはあくまで「見た目」だけ。
中身は全然未熟で 余裕なんて全然なかった 勢いだけで突っ走ってた。
スーツの色は眩しいくらいの鮮やかな色ばかり着てた…💦
前髪に命かけて カーラー巻いたまま朝食食べて スプレーでカチカチに固めてね…(みんな絶対経験あるでしょ~)
10本の指の半分くらいに指輪つけて 派手なマニキュア塗って 真っ赤な口紅つけて。(完全に夜のお仕事…)
これでもお堅い会社だったのよ。当時はそれが許されてた。
周りからは キレイだのなんだの 持ち上げられて すっかりその気になってたよね~。
彼氏と待ち合わせしてたら「うちの店で働かない?」なんて声をかけられたのは、今では笑い話…

当時はとにかく人から注目されたい人だったの
中身のない自分に根拠のない自信があって、ちやほやされるのが快感で、自分はそこそこレベルの高いオンナだなんて大きな勘違いしてた。
とにかく自分を上に見せたかった。
でもそれを振り返っても、全然恥ずかしくないの 不思議と。
それはそれで楽しかったし、充実してた。あの頃の私 きっと輝いてたんだろうな~って思うし。
あの頃はとにかく かっこよくありたかった。
そして「夜の街」が大人の世界みたいでワクワクして好きだった(笑)
そんな時期だった。。。

女性がイチバン美しい頃
私の結婚は24歳
今からすると早い方だったんだな~って思う。
仕事はずっと続けていたけど、20代のうちに2人の親となり、毎日が必死だった。
30代って、仕事と子育てに奮闘する年齢。
考えてみたら、本来はこの世代がイチバン女性として乗ってくる時期だと思うの。
勢いだけだった20代と比べて少し大人としての余裕も出てきて、心も大人になってきて、だいぶ周りも見れるようになってきて…
でも当時はその30代が子育て真っただ中。
今もその年代の人たちは 子育て中が多いんじゃないかな?
おしゃれを楽しむ時間も余裕も皆無!そんな人たちは多かったと思う。
家庭を守ること、子供を守ること、毎日を滞りなく過ごすこと。そんなことにすべてを使い果たす時期。
自分のことなんて後回し。
本当はいちばんきれいな世代のはずなのに、なんだかもったいない…

もちろん、家庭にいたって子育てしたって 30代ならではの美しさはあると思うの。
女性として色気が増す時期だよね~。
当時はまだまだ女性がバリバリ仕事をこなせる時代ではなかったからね、ほとんどの人たちが家庭に入ってた頃。
みんなそれなりに身なりに対する少しの気遣いで 美しさを維持することに必死な世代。
そしてこの時期は ご主人との関係もいちばん充実する頃だと思うのよね…(18禁の話ね…)
女性としてのカラダにちゃんと向き合えて、もちろん子供を産めばラインは崩れるかもしれないけど、それでも自分のカラダが愛おしくなるというか…大切にしたいって思えた頃だったと思う。
でも実際は、メンタル的にそんな余裕はなかったよね~。
毎日必死で 忙しくて 時間が過ぎるのも早くて ちゃんと自分と向き合えていたかな?って思うと疑問が残る…
私も仕事をしていたから、それなりに外からの刺激はあった生活はしていたけど、自分磨きのために時間を使えていたか?というと答えはNO。
そうやって30代を終えて行った。(それはすごく後悔してるとこ)

当時に比べると、今のママさんたちってホントきれい。
自分にもちゃんと手間をかけてあげられてる人が多いな~って感じてる。それって素晴らしいことだよね。
30代って大事にしてほしい そして 楽しんでほしい って思う。
とにかく「キレイでいたい!」「もっとキレイになりたい!」って思ってた 30代…

可愛い女性でありたいと思う頃
そうやって年を重ねて行って、子供にかかる時間もだんだんと減って行って、少し自分に手間も時間もかけられるようになったころ、自分自身の気持ちにも変化が表れてきたな~って思う。
ずっとキレイになりたい!美しいと言われたい!憧れのあの人みたいになりたい!って思い続けて来たのが、ある頃から「かわいい女性でありたい」に変わってきたよね~。
見た目じゃなくて、雰囲気ね。
家庭を守ること、仕事をこなすこと、子供を育てることは強くいなければならない時期
憧れていたのは「強くて美しい女性」
その時期が過ぎると、少し力が抜けて、だれかに甘えることを覚えてくる。それが夫だったり子供たちだったりね。
強がらなくていいんだ 普通でいいんだ そう思えた頃から 女性としてかわいくありたいって思うようになった。
感情に素直になる とか 泣くのを我慢しない とか 楽しい時は笑う 悲しいときは泣く 嬉しいときは喜ぶ そういう感覚を大事にしたいって思うようになったの
ダメな部分を隠すことなく それも自分!って受け入れられるようになった
夫や子供たちに「まったく~」なんて言われながらも、そこに笑顔があることが幸せだと思うようになった
ちゃんと自分を受け入れて認めてあげられるようになったんだよね。
だからすごく楽。
意地も張らない 変なプライドは持たない 誰かと比べない 余計な気持ちは持たない
今まで 自分を良く見せるために ありとあらゆるものを取り込んできたことを整理して、本当に自分に必要なもの、大切なものだけを残せばいいやって思えるようになった
だから今は キレイと言われるより可愛いといわれるほうが嬉しい。
もう色気を追及する年齢じゃない
嫌味のない色気は 多分自然に身についてきてる…(と思いたい)
わたしは、ずっとかわいげのある女性でい続けたいと思ってる。
